2023.12.18 社会福祉学科
社会福祉学科特別講演会を開催しました
12月14日(木)に、1?2年生を対象に特別講演会を開催しました。今年度はキッズファム財団理事の石井由美子先生に、「重い病気を持つ子どもとキッズファム財団」というテーマでご講演いただきました。
講演に先立ち、石田朋靖学長、上原徹学科長から、本講演会の目的と建学の理念とのつながりや学科教育における位置づけについてお話しをしていただきました。
キッズファム財団は、重い病気を持つ子どもと家族が「安心して暮らせる社会」を目指し、医療的ケアを必要とする子どもと家族を支える様々な事業を展開しています。
医療的ケア児は法律上、「日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケア(人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為)を受けることが不可欠である児童」と定義されています。財団創設者である喜谷昌代氏は、重い病気を抱える子どものための医療型短期滞在施設「もみじの家」の開設に尽力し、医療的ケア児と家族を取り巻く環境整備を行ってきました。
学生たちは、5月に本学で実施されたキッズファム財団の写真展「“いのち”輝く」を通し、講演会に向けた事前学習を行ってきました。講演では、医療的ケア児を取り巻く歴史的背景や、現在の政策における課題と財団における取り組みについて深く学ぶことができました。
講演を通して、子どもとして生きる権利や教育の保障、家族支援のあり方について福祉専門職の目線から考察し、学科教育の目指す「福祉社会への貢献力」形成に向けた多くの気づきを得ることができました。