2024.07.18 薬学科
第30回 高校生のための科学実験講座を開催しました
第30回高校生のための科学実験講座を7月15日(月)に開催しました。今回は、「有機化合物の色の変化や発光を体験しよう」というテーマで分子設計化学研究室の山際教之 教授と信田智哉 助教、有機合成化学研究室の須藤豊 准教授の指導により実施しました。
初めにpH指示薬であるチモールブルーを合成してもらいました。まずチモールと無水オルトスルホ安息香酸を試験管に量り取って1時間ほど加熱し、チモールブルーを合成しました。次にpH1~13の緩衝液を試験管に量り取り、合成したチモールブルーを加えることでpHの違いによる色の変化を観察してもらいました。また、レモンやお酢、石鹸水などの身の回りにあるものにチモールブルーを加えてもらい、色の変化からそれぞれの溶液のpHを考えてもらいました。
次にルミノール反応の発光を体験してもらいました。まずルミノールとヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを別々の三角フラスコに量り取り、それぞれに蒸留水を100 mL加えました。次にルミノールを量り取ったフラスコには水酸化ナトリウム水溶液を、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムを量り取ったフラスコには過酸化水素水を加えました。最後に両方の水溶液を混ぜ合わせることでルミノール反応の発光を観察してもらいました。
参加した方からは下記のコメントを頂きました。
?高校では、教科書で勉強するなどの座学が多かったので、今回は本格的な実験を行うことが出来てよかったです。
?新型コロナ感染症の影響であまり本格的な科学の実験をすることが出来ていなかったので、今日しっかりとした実験をしてとてもよかったです。
?化学の勉強になるようなことが多かったので、この講義に参加できてよかったです。
?先生や学生スタッフの方が優しく丁寧に教えてくれて、分からないことも質問しやすかったので楽しく実験することが出来ました。大学での実験もこんな感じなのかなー、と雰囲気を味わうことが出来たので、参加してよかったです。
薬学部では夏休みの期間中に、公開講座「高校生のための科学実験講座」を開催しております。この講座は、薬学に関連する基礎的な実験を通して大学での研究内容や講義の雰囲気を肌で感じてもらい、科学実験の面白さや薬学という学問の魅力を知ってもらうことを目的としています.薬学に限らず理系科目に興味のある人、科学実験をやってみたい人、大学の施設の中で学生生活を体験してみたい人は奮ってご参加ください。
次回の第31回高校生のための科学実験講座は2025年の夏に実施を予定しております。詳細については「第31回 高校生のための科学実験講座」のパンフレットができ次第、ホームページなどで案内致します。