2021.05.10 看護学科
「在宅看護学方法論Ⅱ」授業紹介
在宅看護学方法論Ⅱは、3年生の前期の集中科目で、5月から始まる領域別実習の前に学習します。地域では医療的ケアが必要な在宅療養者が増えています。そのような方が安心して安全な療養生活が送れるように、学生は、医療的ケアの基本的な知識?技術に加え具体的な支援方法について学びます。一昨年前までは、実際に、在宅酸素器機や在宅人工呼吸器機などの医療的器機を業者のご協力により、大学に持参いただき、実際に器機に触れながら、療養者の体験や、具体的な支援方法について学びました。今年度は、感染対策を行いながら、ストーマ用品などを実際に触れて見たり、DVDで療養者の生活をイメージしたり、そして、架空の療養者を設定し、療養生活に必要な紙媒体(パンフレットや掲示物)を作成する演習を行いました。最初は、初めて作るパンフレットをどのように考え作ったらよいかとまどう学生が多くいました。グループワークは行わず、グループの学生同士で作成したパンフレットを交換し、自分と他の学生のパンフレットの違いやよいと思う点、取り入れたい点などを考えることができました。学生のアンケートには次のような意見がありました。「何よりも、療養者や家族の方をよく知り、アセスメントし、何が必要なのか、どのような目的でパンフレットを作るのか、何を一番伝えればよいのかなど、療養者と家族の立場になり考えることが大切であると気づきました。」「友達のパンフレットを見ることで、新たな視点に気づくことができ、とても勉強になりました。」などと大きな学びを得ることができました。5月から始まる実習では、療養者や家族の立場に立って具体的な支援方法を悩みながらも考えられることを期待しています。