2023.09.11 子ども教育学科
授業?研究紹介⑧ 佐藤和貴先生(インタビュー)
皆さん、いまだ暑い日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。今回の授業?研究紹介は佐藤和貴(かずき)先生です。これまでの研究紹介は単独の授業の紹介でしたが、今回は本学における音楽教育全般に関して佐藤先生にお話を伺おうと思います。たくさんの写真やインタビューを交えて紹介したいと思います。
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聞き手―本日はお忙しい中取材ありがとうございます。先生が赴任されて以降、学内に絶えず音楽やピアノの音が溢れているような感じがします。気のせいか学内が明るくて楽しい雰囲気を感じます。
それでは初めに佐藤先生の簡単な経歴から教えてください。
佐 藤―私の社会人としてのスタートは宮城県の公立高校教諭(音楽)でした。後に短大で幼児教育、保育者養成のための音楽教育を教えるようになり、音楽教育のさまざまな課題に対し研究者として突き詰めていきたいと思うようになりました。現在は働きながら大学院の博士課程にも在籍して音楽教育の研究を行なっています。
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聞き手―先生は海外でも活躍なさったと聞いておりますが。
佐 藤―はい、私はこれまでイタリア、ドイツ、オーストリア、中国、韓国、フランス、ポーランド、ベルギー、オランダなどで、海外の音楽大学の講習会を受講したり、世界の音楽教育に関するフィールドワークを数多く行なってきました。
そして私の理想像は、常に研鑽を怠らない「演奏者」、音楽の先生として良い音楽教育の場を提供する「教育者」、そして大学での「研究者」の三位一体の人間を実現することです。
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聞き手―本学で担当している科目は何ですか。
佐 藤―主な科目は。音楽科指導法、音楽基礎(特にピアノ)で、小学校の音楽の授業をするために必要な技能や、音楽の授業方法に関する講義を中心に担当しています。私の授業を通して、「音楽の魅力は何か」ということを実体験として感じ取って欲しいと思っています。私の授業のキーワードは「音楽は1人より“みんな”が楽しい」、「音楽は“間違っても”楽しい“」です。このキーワードを心から実感できるような授業を心がけています。学生が先生になっても、「先生自身で自ら良い音楽の模範を示し、よい演奏をして子どもたちに音楽の楽しさを伝えられるような先生になってもらいたいと願っています」。
聞き手―それはとても大切なことだと思います。
それから子ども教育学科8号館1階のイベントホールにはあの世界的に有名なスタインウェイのピアノがありますが、改めてこのピアノについてお聞かせください。
佐 藤―世界最高峰のピアノです。本学では学生が日常的に授業で使用しています。
またオープンキャンパスやいろいろなイベントでも、このピアノと自由に関われる機会があります。
聞き手―本当にすごいことだと思います。国際的なピアノコンクールなどでも演奏されるピアノが目の前にあり、気軽?に演奏できるなど、ちょっと怖い気もしますね???
佐 藤―一個人としては所有できる金額のものではないですね(笑)。このようなピアノを学生が普段から触れる環境を整えている大学は本学以外ないのではないと思います。学生たちの音に対する感性が、大いに発現されていると感じています。
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聞き手―とても贅沢な環境ですね。さて、昨年度先生は学内外で多くの演奏活動をされていましたが、どの演奏会が印象に残りましたか。
佐 藤―本学講師のピアニスト、田中悠一郎先生との演奏会です。(詳しくはこちら)
大学内でこのような楽器を演奏できる、また聴いていただくことのできる環境は大変貴重だと思います。
聞き手―繰り返しとなりますが、世界最高峰の音色ですものね。恵まれた環境です。最初に述べましたが、学生達がよい音楽に包まれる機会がとても増えたことは確かです。
聞き手―さて、あっという間に最後の質問になってしまいました。
最後に本学を目指す高校生の中には音楽が苦手な方もいると思います。その方達に、ぜひアドバイスをいただきたいです。
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佐 藤―本学の音楽の授業は、音楽教育の充実したキャリアをお持ちの複数の先生方、スタインウェイピアノを活用した素晴らしい環境が整っています。複数の教員が週替わりで個別に時間をとりながら授業を行なっていますので、ピアノ初心者の学生も質問しやすく、教員と学生が一つのチームとなって練習に励むことのできる環境が魅力です。本学で勉強した学生たちは、経験を問わず、音楽的な潜在能力を大いに発現させ、大いに音楽の楽しさを味わっています。今まで音楽を勉強する経験がなかった皆さんも、本学で学べば自らの眠っていた「音楽感」に気づくことができるでしょう。
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聞き手―本日はありがとうございました。また、このホームページでは佐藤先生が活躍している記事がたくさん載っています。是非バックナンバーをご覧ください。
なおこれから、総合型選抜試験を皮切りに入学試験の季節となります。
球探足球比分6年度学生募集要項はこのホームページでも公開されています(入試案内→学部入試 参照)。この学生募集要項をよくご覧になって、本学を受験していただけることを期待しております。