看護学専攻は、看護学分野と助産学分野の2分野で構成され、看護学分野には、看護健康開発科学領域、看護実践開発科学領域、ケアシステム開発科学領域があり、助産学分野には、助産師養成領域と助産実践開発科学領域があります。
看護学分野の看護健康開発科学領域では、人々の健康管理能力向上を図るための支援方法やシステムの開発を進める人材を育成します。看護実践開発科学領域では、チーム医療の中心的役割を担う高度な看護実践力と研究能力を修得し、ケアシステム開発科学領域では、ケアシステムや人材育成?管理システム等の開発力と研究能力を修得します。
助産学分野の助産師養成領域では、自律的?主体的に助産活動が展開できる専門的知識と技術と研究能力を修得し、助産実践開発科学領域では、周産期医療?助産の質の向上を推進する高度な助産実践力と研究能力を修得します。
専攻長:大石 時子 教授(助産学/保健科学博士)
専攻 | 課程 | 学位 |
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看護学 | 修士課程 | 修士(看護学)
修士(助産学) |
担当教員と教育研究分野
分野 | 領域 | 担当教員 | 主な研究内容 |
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看護学 | 看護健康開発科学 | 教授 鶴田晴美 | 1.対象と看護職者の健康を支える看護技術に関する研究 2.看護職者のキャリア開発に関する研究 |
教授 桑原敦志 | 1.食物の組成変化による血糖値上昇の違いに関する研究 2.小中学生に対する性教育の効果に関する研究 |
看護実践開発科学 | |
教授 倉林しのぶ | 1.保健?医療?福祉分野における倫理的ジレンマおよび倫理教育に関する研究 2.一般住民に対するアドバンス?ケア?プランニング推進に関する研究 |
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教授 石田順子 | 1.がん患者とその家族のソーシャルサポートに関する研究 2.がん患者の家族機能に関する研究 |
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教授 砂賀道子 | 1.外科的治療を受けるがん患者への看護支援に関する研究 2.がん患者の適応を促進する看護に関する研究 |
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教授 吉田久美子 | 1.治療中のがん患者のセルフケアに関する看護研究 2.がん患者のQOLに関する研究 |
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教授 高田絵理子 | 1.精神障害者の地域生活支援に関する研究 2.精神科デイケア利用者のセルフケア能力に関する研究 |
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准教授 赤堀八重子 | 1.生活習慣病予防に関する研究 2.特定健康診査?特定保健指導に関する研究 |
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准教授 星野美穂 | 1.長期入院児の退院支援、復学支援に関する研究 | ||
講師 武居明美 | 1.がんの予防行動に関する研究 2.就労女性の健康維持?増進に関する研究 |
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ケアシステム開発科学 | 教授 棚橋さつき | 1.在宅、病院等における看護管理?人材育成に関する研究 2.地域ケアシステム構築に関する研究 |
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教授 梅原里実 | 1.看護師のセルフ?エンパワメントの形成過程に関する研究 2.認知症高齢者の転倒?転落事故予防に関する研究 |
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助産学 | 助産師養成? 助産実践開発科学 |
専攻長 教授 大石時子 |
1.ジェンダーが性行動に及ぼす影響を考慮した性教育の開発 2.妊産褥婦と女性の健康に影響する社会的要因についての研究 |
教授 寺口顕子 | 1.分娩様式と母子の健康に関する研究 2.新生児アセスメント自己学習アプリの開発に関する研究 |
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准教授 堀越摂子 | 1.乳児を持つ母親の育児に伴うストレスマネジメント 2.母親の子育て支援に関する研究 |
教育方針
ディプロマポリシー(DP)
【学位授与方針(DP)】
所定の年限以上在籍して、30単位以上(但し、助産学分野助産師養成領域は、61単位以上)を修得するとともに、必要な研究指導を受けた上、学位論文の審査および最終試験に合格することが、学位授与の要件である。これらに加えて下記の要件を課す。
- 看護学?助産学分野における高度医療専門職者として看護実践やケアシステム、および助産実践の発展に寄与することができる。
- 看護学?助産学分野における幅広い学識と倫理観を有し、地域もしくは臨床の場でチームリーダーとしての役割を果たすことができる。
- 教育?研究者として、修得した専門能力と研究能力を教育や研究に生かし、看護学?助産学分野の発展に寄与することができる。
- 修士課程において修得した専門能力と研究能力をもって保健医療学?看護学?助産学分野での実践の向上に貢献できる。
【学位論文審査基準】
<助産師養成領域>
- 問題意識が明確で研究テーマの設定が適切である。
- 先行研究が十分検討され、整理されている。
- 研究目的に適した研究方法を用いている。
- 論文の記述が十分かつ適切であり、結論に至るまで首尾一貫した論理構成である。
- 研究の実施、結果の公開において倫理的な問題がない。
- 保健医療学?看護学?助産学への貢献度がある。
<看護健康開発科学領域?看護実践開発科学領域?ケアシステム開発領域?助産実践開発領域>
- 問題意識が明確で研究テーマの設定が適切である。
- 先行研究が十分検討され、整理されている。
- 研究目的に適した研究方法を用いている。
- 論文の記述が十分かつ適切であり、結論に至るまで首尾一貫した論理構成である。
- 研究の実施、結果の公開において倫理的な問題がない。
- 新知見が得られ、保健医療学?看護学?助産学への貢献度がある。
- 保健医療学?看護学?助産学関連の雑誌に投稿した場合、掲載されるレベルにある。
【最終試験基準】
<助産師養成領域>
- 研究課題に関連する専門的知識と豊かな見識、倫理観を有している。
- 課題研究を通して保健医療学?看護学?助産学、保健医療?看護?助産実践の向上への貢献について述べられる。
- 高度医療専門職者、あるいは教育?研究職としての態度?資質を有している。
- 今後、高度医療専門職者、あるいは教育?研究職としての活躍が期待できる。
<看護健康開発科学領域?看護実践開発科学領域?ケアシステム開発領域?助産実践開発領域>
- 研究課題に関連する専門的知識と豊かな見識、倫理観を有している。
- 課題研究を通して保健医療学?看護学?助産学、保健医療?看護?助産実践の向上への貢献について述べられる。
- 研究成果を積極的に公表する姿勢を有している。
- 高度医療専門職者、あるいは教育?研究職としての態度?資質を有している。
- 今後、高度医療専門職者、あるいは教育?研究職としての活躍が期待できる。
カリキュラム?ポリシー(CP)
学位授与方針に掲げた内容を達成するために、教育課程の編成?実施方針として以下に基本的な考え方を示す。
- 看護学分野の看護健康開発科学領域、看護実践開発科学領域、ケアシステム開発科学領域、助産学分野の助産師養成領域と助産実践開発科学領域の2分野5領域が相互に影響し合い、柔軟に連携ができるカリキュラムを編成している。
- チーム医療を担う高度看護専門職者、看護管理者の育成のために必修科目に「チーム医療特論」「チーム医療アプローチ特別演習」を配置し、学生の実践力を高めるためにプレゼンテーションやディスカッションを取り入れる。
- 各領域の特論と演習および課題研究?特別研究が連動し、実践課題を研究テーマにした研究活動が十分実施できるようになっている。
- 社会人である医療専門職者の学習と職業との両立を可能にするために、夜間、土曜日開講を行い、2年コースと3年コースのどちらかを選択できる環境を整えている。
入試概要
名称 | 修業年限 | 入学定員 | 学位 |
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看護学専攻 | 2年 | 6名 | 修士(看護学) |
修士(助産学) |
※ 定員6名には社会人を含む。
※ 社会人入学者に対応するため、授業は、一般昼間学生対応の昼間時間割の外に社会人入学者対応として、大学院設置基準第14条特例を採用した夜間及び週末時間割での授業を行います。
看護学専攻修了と同時に助産師国家試験受験資格の取得が可能
助産師は未来の社会を担う人や家族の誕生を支援する高度な専門職です。単身?核家族が85%を占める現代では、妊娠前、妊娠中、出産、育児の過程における助産師のきめ細やかなケアや親となるカップルへの支援が求められています。本学では群馬県下で初めて助産師養成を修士課程で行います。
アドミッション?ポリシー(AP)
- チーム医療の中心的役割を担う高度実践看護専門職者や、周産期医療の質の向上を目標とし高度実践助産師を目指す意欲ある学生または社会人の入学を期待します。
- 保健医療学?看護学?助産学の発展に貢献する教育?研究者を目指す意欲ある学生または社会人の入学を期待します。
- 助産師資格を取得し、自律的?主体的な助産活動ができる助産師を目指す意欲ある学生または社会人の入学を期待します。